藍建てとは

発酵建・化学建て

 

藍色素のインディゴ(indigo)は水に対して不溶性のため、還元させて水に可溶な状態にしなければ染める事が出来ません。還元により水に可溶となったインディゴは、繊維に吸着して再び酸化すると青く染まり付くのです。このように、インディゴを還元させて染色可能な染液に仕立てる工程を「藍建て」と言います。
藍建ての方法には、発酵建て(発酵還元)と化学建て(化学還元)があります。

 

◆ 発酵建て

天然藍に存在する菌(藍還元菌)を1週間程かけて培養して建てます。温度・アルカリ・養分等の適正な管理が必要で、熟練者による伝統工芸として現代まで受け継がれて来ました。昨今、技術の公開や研究によって、誰もが容易に『灰汁発酵建て』が出来るようになりました。
発酵建ては、藍の機嫌を伺いながら染める量や養生の期間を調節すると言った手間隙がかかりますが、自然との対話によって染める行為が最大の魅力と言えます。

 

◆ 化学建て

還元剤(主にハイドロサルファイト:広く食品添加物として使用されており酸化防止剤・亜硫酸塩と表記されている)を使用する建て方で、主に合成藍の染色に採用されています。染色条件を任意に設定できるので、高温・低アルカリ法による羊毛の藍染等が可能になります。化学薬品に嫌悪感を抱く方もいますが、適正な使用を行えば藍染の可能性が更に広がるものと思われます。

 

 

参考資料

川人美洋子 「阿波藍」 (2010)