藍
◆ 藍 ─ インディゴ(INDIGO)もしくは、インディゴを含む植物をさす。
藍には天然藍と合成藍とがある。
天然藍
呼称 | 植物名 | 主な産地 |
蓼藍 | タデアイ(タデ科) | 日本 |
琉球藍 | リュウキュウアイ(キツネノマゴ科) | 沖縄 |
インド藍 | ナンバンコマツナギ(マメ科) | インド、中南米 |
ウォード | ヨーロッパタイセイ(アブラナ科) | 南ヨーロッパ |
蝦夷大青 | ※ウオードの近縁種(アブラナ科) | 北海道 |
〇 日本では、藍染めの原料として蓼藍を発酵させた蒅藍(すくもあい)が生産され、主な産地は徳島と北海道(伊達市)である。
合成藍
〇 合成藍(インディゴピュア)は、デニム生地(ジーンズ等)の染料として最も馴染みのある藍と言える。
◆ 藍建て(藍染の染液を仕立てる)の工程
酸化(水に不溶)
インディカン → インディゴ ← ホワイトインディゴ
【藍葉】 【枯葉・蒅藍】 → 【染色液~繊維に吸着】
還元(水に溶解)
・発酵還元(菌)
・化学還元(薬品)
◆ 藍の特性(綿に対して)
・長所 ─ 吸湿・繊維補強効果〜作業着
・短所 ─ 摩擦や光による退色〜風合い・色落ちを楽しむ